28日目の月

写真の中に写る 笑った顔の君が
僕に話しかけてる 最後の花を添えて

すべて忘れて消える あの日の記憶さえも
灰の中で見つけた 君との時間さえも

千の時を数えて もうすべて終わったよ
アスファルトに光った ガラスの破片拾う

出口のない迷路さ 夢もない僕なんて
愛してくれる人に 何も出来ないなんて

声に出して呼んでみた 君の名前と 君の瞳の色
寂しさにも耐えてみた 自分を殺して
歪んで揺れる景色 君の好きな色 混ぜてみようか
愛する人の涙 一粒落として

頭の中の僕が 我慢出来ない声で
バランスが崩れても 誰も見て見ぬふりさ
本当の事なんて 求めちゃいけないのさ
赤いシャツを羽織って 枯れた花束を買う

モノクロの風景にも 遊んでる君と 僕の姿が
時間が来るまで まだあと少し 泣こう
消え去りそうな思い出 心の中にそっとしまい込んで
君の笑った写真 そっと 火をつけた。
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