ゴールド・ルーズ

無価値だった物が 無くなるってさ
しばらくして莫大な価値がついた
持っていても 仕方がないのに
何が欲しがる理由になるの

無価値だった君が 居なくなるってさ
いなくなって彼は讃えられた
始めから そう言えなかったのかい
ああ 追い詰めたのも僕ら

容易く 手のひら返されたって
容易く 受け入れられる訳ないよ
僕が消えれば 僕に価値が付くなら
今すぐ 飛び降りてやるから

誰かくれよ 100万円

誰にとって誰が 価値になるんだい
僕の値は 僕じゃ決められないんだ
だからできるだけ目立たないように
傷を付けられないように 自分を守っていた
ここにいる理由はないと思っていた

腹を探って 跳ねて回って
価値を持ったほうが 勝ちなんだったら
僕は負けてしまうかな
僕は負けてしまうかな

本気で100万円 貰えたとしても
飛べる訳がない 飛べる訳ないよ
無価値だとしても しがみ付いてしまう

いやいや

価値は ずっと 握っていたでしょう

どんなに上手に隠れていたって
容易く 手に入れられる訳ないよ
僕が消えれば 僕に価値が付くなら
最初から 僕に 価値なんてない
飛び降りたって 勝ちはない
誰もくれない 100万円

しがみ付くしかない 世界で
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