見上げた空に

ひとつだけ 歌を届かせて
君がまだ 知らない話を
叫んで 声も枯れ果てて
残るのは 湿った気温

思いがあること 言葉があること
救いの手はいつも 邪魔をして
君の星で起きてる 小さな出来事
見えないふりだけど 知りたくないよ

見上げた空に 手を伸ばしたよ
僕にはまだ 触れないものなのかな
冷えきった夜は 君を探すけど
見えないまま 朝が来るよ

暑い午後 今僕が立ってる
この星の裏の引力は
鏡に映っている僕の弱さで
吸い込んでしまう

思いがあること 言葉があること
手品のように ごまかして
君が笑ってる どこかで笑ってる
それだけでいいなんて思えないから

見上げた空に手を伸ばしたよ
拙すぎて 思いは届かないかな
冷えきった夜に 君は居ないけど
温かい 手を探すよ

見上げた空に 手を伸ばしたよ
僕らいつも 迷ってばかり

張り裂けそうだよ 壊れそうだよ
霞んだ声は 夜空に消えてくけど
君が待ってた 真夏の景色を
描いては 忘れていくよ

時間は過ぎるけど 綺麗な僕らのままで
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