逆光

ぼくが持ってるものを全部
使って生きれたなら
人が持ってるものを欲しくなどならないんだろう

腕にぶら下がった
見えない荷物を重たく感じることもないのに

ないものばかりが 眩しく見えるんだ
まるでぼくは暗がりにいるみたい
いらないものなどないと思ってたのに
ここじゃない場所ばかり思う 今

言いたいこと隠さないで
笑って生きれたなら
人の声を聞くことなど出来なくなるんだろう

前で沈みそうな 心の影に
手を伸ばしながら溺れたいのに

あるものばかりで 生きようとするんだ
ずっとぼくは明るみにいるみたい
気がつかないふりなどしたくないのに
幸せに少し慣れてしまうの

ぼくが持ってるものを全部
使って生きれたなら
人が持ってるものを欲しくなどならないんだろう
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