小さな創世記

ありふれたことなど
一度だってないってことを
君はぼくに生きることで
ただそうして教えてくれた

歩くんじゃない 生きるんだ
描くんじゃない 生きるんだ
ほんの少しの未来くらいで それくらいがいいのさ

道理で生きているわけじゃない
ぼくらは言いづらい生き物なんだ

君がいれば ぼくはなくしたものを
思い出してゆけるみたいだよ
理由をつけた足あとは 誰に見せたかったんだろう
やり続けなくちゃいけなかったことは
言いつけを守るようなことじゃなく
分からないから 生きるんだ
見えなかったぼくが 見えてきたよ

かけひきの糸では
繋げない優しさを
君は手で触ることで
ただぼくを結んでくれた

いじらしいほど生きてるんだ
ぼくらは分かりづらい生き物じゃない

昨日出来なかったことが出来てく
1日はそうゆうものだね
夢中でつけた足あとは 胸に焼きついてゆくだろう
やり過ごしてきたことがあるなら
もう一度思い出してみればいい
忘れないから 出来るんだ
知らなかったぼくに なれるように

何が間違いなのか 最初から決めつけないで

君がいれば ぼくはなくしたものと
きっと出会えるような気がする
分からないから 生きるんだ
見えなかったものが 見えてきたよ

見えなかったぼくが 見えてきたよ
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