壊れかけた時計

砂漠に影を落とす 黒い月
冷たい砂に 体横たえ
何度もくり返す 思い出におぼれそう
渇いた指先は 明日をさがしても

夜と闇の向こう側 時の鼓動が聞こえる
止まりかけた時計を 早く元に戻して

音もなく 崩れかけた 石の町
乱れる 時の中をさまよう
何度も振り返り 思い出に手を振る
ゆらめく道の果て ときめきに目をこらす

僕が止まらない限り 世界は回り続ける
心の闇を切り裂いて 今すぐ走り始める
昨日よりも 優しく 強い僕をさがしに行く

やけつく 砂の海にのまれても
乾いた 風が愛をとばしても
この胸に 輝いた 思い出があふれそう
新しい時を また 静かに刻み始める

夜と闇の向こう側 誰かの鼓動を感じる
止まりかけた時計を 早く元に戻して

僕が止まらない限り 世界は回り続ける
果てしない空を仰いで 何度でも走り始める

君が止まらない限り 世界は回り続ける
心の闇はひび割れて 喜びの川は流れる
ラララララララララ……
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