明けていく街

半年ぶりに 皮ジャンに 腕通した
季節だけは 同じことを 繰り返す

冷たい風が 吹き抜けてく あの夜に
お前は急に この街から 出て行くと

ギターケースに思いを つめこんで一人
自分を試すため 逃げるんじゃないと

明けていくこの街を お前を乗せて 駅に向かった
一言も話さずに あの歌だけが 流れていた

よく二人して おやじの車 乗りまわして
ガソリン代を 半分づつ 出しあった

すれたジーンズ、Tシャツ けむい部屋の中で
しゃがれた声で 朝まで歌ってた

どこかの街角で ふとラジオから あの歌を聞いて
迷っても俺達は 今もこの街で 待っているから

ただ過ぎていく 毎日だから 誰もが
見失って しまうのさ

どこまで行っても たどりつけない そんな夜には
今でも俺達は あの時のままで ここにいるから

どこかの街角で ふとラジオから あの歌を聞いて
迷っても俺達は 今もこの街で 待っているから
×