玄海恋歌

男衆が荒海 船を出せばよ
女子は飯炊き 子を育て
浜に篝火 帰りを待てばよ
網曳く腕が恋しかろう

海鳥せめて 伝えておくれ
独り寝枕の子守唄
オロロンバイ オロロンバイ
玄海灘の海が哭くよ

大漁旗の真紅の文字がよ
入江のむこうに 見えたなら
酒と肴を お膳につくってよ
紅のひとつもつけようか
海鳥 あすは戻ってくるか
指おり数える子守唄
オロロンバイ オロロンバイ
玄海灘の 風が哭くよ

海鳥せめて 伝えておくれ
独り寝枕の子守唄
オロロンバイ オロロンバイ
玄海灘の海が哭くよ
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