aeon

心は澄み切る川を渡り
宛のない旅に旅発つも
君を想う故の事でしょう
愛は二度と僕の許へと
訪ねる事も無いだろうから
ひらりひらり伝う最後の雫
嗚呼

霧の霞む暗い森の中
過去の時間を埋めたら
帰り道の無いことを知り
覚めぬ夢の中微睡(まどろ)み

名の無いこの場所を
人は何故永遠と名付けて
留まる事選ぶのか

ただ君を愛していた事が
僕の半分が消えるだけ
ただそれだけの事なのに
これで終わりだとわかっていても
これで最後だとわかっていても
止めどなく溢れる想いの雫
嗚呼

想いは何故 想えば想う程
募り続ける許(ばか)りで
形にすると 伝えたいあの人にだけは
伝わらないものだろうか

絶えず落としていた
涙は澄み切る川となって
この心を映していた

ただ僕が愛していた君を
君が愛していた僕を
壊す事出来ずに居たから
時を止める事を選んで
さよならを選べない僕には
もう二度と次の朝が訪れずに

心は澄み切る川を渡り
宛のない旅に旅発つも
君を想う故の事でしょう
愛は二度と僕の許へと
訪ねる事も無いだろうから
ひらりひらり伝う最後の雫
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