待雪草

雪の重さに 耐えて咲く
白く可憐な 花が好き
苦労ばかりの 身の上に
ひとり枕を 濡らす夜(よ)は
凜と気高き 母のよな
待雪草(まつゆきそう)が 目に浮かぶ

春はそこまで 来ていると
そっとささやく 花が好き
夢の一粒 温(ぬく)めあい
きっと叶うと 笑う人
恋と言(ゆ)うには もどかしい
待雪草に 問いかける

雪の化身を 身にまとい
明日を信じる 花が好き
ふるさとの駅 降り立って
風花の舞い 見上げれば
なまり言葉で 迎えてる
待雪草が 目にしみる
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