パズル

聞かないで あと少しだけ
絶え間ない笑顔で溢れる理由を
噂の影は静かに息をひそめてる
呼び覚まして もう少しだけ
ゆれる小さな手の淡い面影を
もうすぐ君のおとぎ話にたどり着く

幼い瞳に映った
ママの歪む笑顔がかすんだ
傷ついた眠りはまた繰り返し
かすれて書き消されたものを呼び
振りかざされたその手のひらを
記憶の誤ちと信じてよ
夜明けをぬりつぶしていく予感
手段を選ばないことの油断
涙のまくらを胸にかかえて
心はあまりにも恐れていて
今夜も再び夢の世界で
ただ現実をゆっくり浮かべて

一瞬にしてこみ上げた
鮮やかに紅くにじんだ記憶
疑いの唇が涙を響かせた

わずかなヒマワリの匂いと
ちりばめられた涙の跡をたどって
幼い頃の君のパズルを解きましょう

いたずらに忘れたい日々に
ふりだしに戻されることもなく
音が生まれだす心を君は選んだ
許しの扉の手のひらは
いつも誰でもつなぐことができる
君はオアシスのしらべを奏でるでしょう
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