月光

そうさ 7月の夜
空の月がでかくて
君をまた 思い出してる

いくらベルで呼んでも
人影のないホテル
じらされたね 僕ら 二人

たった一度の
ゆるい口づけ 長い廊下の つきあたり

ねぇ 二つめだよ 恋をしたのは
いつの頃か 忘れていた
こんな気持ち せつない気持ち

あぁ さしこむのは 月あかり
ムーンライト
はかないのは
爪をたてた
君の細い肩を照らした
月光

めぐり会えたのは 今日
夜の動物園に
忍び込ませたのは 君だぜ

光る瞳が見てる
オリにとじこめられて
僕等なめあうのを見てる

たった 二人の
夜行性の
ぬるい吐息を からめたら

もう聞こえないよ 誰が呼んでも
僕の耳の中にあるのは
君の声と心臓の音

さあ 空を飛んで月を捕えろ
失うのは 明日のこと
夜が明けない 二度と醒めない


たった一夜の夢の中に
君は笑って逃げたのか

ねぇ 二つめだよ 恋をしたのは
いつの頃か 忘れていた
こんな気持ち せつない気持ち

あぁ さしこむのは 月あかり
ムーンライト
はかないのは
爪をたてた
君の細い肩を照らした
月光
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