身体の中を流れる涙

身体の中を流れる涙 どこを切っても涙が落ちる
涙が私を動かしている 私は涙でできている
身体の中を流れる涙 熱い血なんかはひと粒もない
温もり目当てに抱きしめたなら なおさら寒さを知るばかり
縁起かつぎや験(げん)かつぎ 悲しみ除(よ)けなど要りません
今より悲しいことはない この先怯えることもない
心よりなお早く 身体は凍る
氷よりなお深く 涙は凍る

どこかに理由があるならば どこかで止まりもするけれど
何から何まで理由なら 涙はつづいてゆくばかり
なぐさめ言葉 知恵言葉 私のためなら要りません
私の聞きたいひとことは あの人だけしか使えない
命よりなお長く 誓いは生きる(身体の中を流れる涙 誰にもわからない)
涙よりなお長く 誓いは生きる(身体の中を流れる涙)

(何を泣いていたか忘れても 自分でも見えない悲しみが
流れ続け 引き継がれてゆく 誓いは生きる)
(何を泣いていたか忘れても 自分でも見えない悲しみが
流れ続け 引き継がれてゆく)
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