冬かもめ

鴎おまえは 誰かを探し
哭いて飛ぶのか 夕陽の海を
逢えない人ほど 逢いたさつのる
こころ焦がして 波止場に立てば
北の港は 冬間近

無理な夢なら 見ないでいたい
泣いた分だけ 痩せてく私
遠くでカモメが 波間に消えて
雪がいつしか 窓辺に積もる
何処にいるのよ あの人は

遠く別離(わかれ)て ゆく人よりも
帰り待つ身は 切なくつらい
どんなに愛して 信じていても
駄目になります 離れていれば
風も啼いてる 冬かもめ
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