銀の舟

素肌に残る 昨夜の波が
見知らぬ海へと 二人をさらう
誰が漕ぐのか 銀の舟
愛のしぶきが 月夜を濡らす
どうぞこのまま このままもっと
せつない吐息が 涸れるまで……
はかなく哀しい この命
まだ半分も 生きてない

あなたとならば 異国へ行ける
ときめく私を しっかり抱いて
まるで木の葉ね 銀の舟
命懸けさと 言われて泣いた
どうぞこのまま このままもっと
きれいな涙よ 涸れないで……
移ろい流れる この命
まだ半分も 生きてない

どうぞこのまま このままもっと
せつない吐息が 涸れるまで……
はかなく哀しい この命
まだ半分も 生きてない
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