北海おんな節

ヒュルヒュルヒュル ヒュルヒュルルー
ヒュルヒュルヒュル ヒュルヒュルルー ヤンサノエー

つぎはぎだらけの 女の胸に
あんたが錨を ぶちこんだ
腰掛けみたいな つもりでいたが
いつか根付いた 流れの昆布
潮鳴り ヒュルヒュル ヤンサノエー
死ぬまでこの町 離れない

後(うしろ)も向かずに 一番船に
乗りこむあんたは 愛想なし
そういうところに 惹かれて惚れて
女房(にょうぼ)気どりで 手を振るわたし
海猫 ホロホロ ヤンサノエー
はじめてこぼした 涙だよ

姉(あね)さんかぶりで 仕切っちゃいても
強気と弱気が 裏表
北海育ちも おんなじ女
細る思いで 待つ身は辛い
流水 キリキリ ヤンサノエー
くちびる噛みしめ 手を合わす

ヒュルヒュルヒュル ヒュルヒュルルー
ヒュルヒュルヒュル ヒュルヒュルルー ヤンサノエー
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