昭和とまり木演歌酒

おんなごころの 真中あたり
風がしんしん 凍み込む夜更け
別(き)れてよかった よかった筈の
あなた恋しと 眸が濡れる
あゝ昭和のとまり木で
演歌酒 呑みほしました

隣あうのも 何かの縁と
注いで注がれる 迷い子どうし
酔ったふりして 唄いましょうか
淋しがり屋の 浮かれ節
あゝ昭和のとまり木で
演歌酒 呑みほしました

呑めば呑むほど ひとりの寒さ
つのるだけよと 叱ってくれる
人の情(なさけ)が いい日もくると
そっと肩抱く 夜明け前
あゝ昭和のとまり木で
演歌酒 呑みほしました
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