君だけの欠片

少し離れて 歩く帰り道
どこかさみしい 君の背中
長く伸びてく影 見つめながら
声をかけたいけど

「明日もまた晴れるといいね」
そんなことしか言えなくって

みんなの前では 平気なふりして
笑顔のままの 君だから
分かっているよ いちばん近くで
いつも見てた 私だから

どんなときも 前だけを見つめてる
その瞳が かすかに揺れている

あざやかに彩ってく 涙も
迷いも 君だけの欠片
だから隣で 泣いてもいいんだよ
手と手 ぎゅっと 繋いで

歩道橋の手すりに かばんを並べて
もう少し話をしようよ
力になるよ 誰より味方で
まだ頼りない私だけど

大丈夫 ずっと歩いてきた道
ちゃんと今日へ 明日へ 続いてる

何度でも強くさせる 痛みも
悩みも 君だけの欠片
見上げてごらん 夕空 三日月
そっと 君が 笑った

道が分からなくっても 今を逃げたくなっても
あきらめないことの大切さを
君が教えてくれたから
ここまで頑張れたよ

ゆっくりと磨いていく 心も
時間も 君だけの欠片
好きな自分を 抱きしめられたら
きっときっと

いくつもの欠片集め
いつかは叶えられる夢になる
期待 憧れ 希望がきらめく
私たちの未来へ
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