フォノグラフ

何もない日々を描いて回るレコード
肥大したフレーズがスロウに
胸の細胞でにじんだ

ああ 君が告げた過去に
ああ いつしか近づいてく様で

浴びたいのに離れて行く
陽射し求める僕ら
意味ない笑い繰り返して今
何もない日曜がまた過ぎる

声に出せたら楽なのにただ
核心はそっと隠した
あの日僕らが探してたのは
サヨナラとはちょっと違ってたから

何が大事かなんて今でも判らない
やがて 余計なものは消えて行くだけ

ああ 君が消えないように
ああ 今はただ祈るだけ

声に出せたら 楽なのにまだ
隠してる言葉があるんだ
あの日僕らが 抱えてたのと
比べられない程 大きな

例えば誰もが 同じ場所へと
辿り着こうとしてるのなら
いつか見た様な 慣れない今日を
君のそばで過ごしたいんだ
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