おだいじに

氣持ちは晴れ 身体も未だ自由が利く
眼に映る良さ 映らぬ善さ
隣の芝 青く見えたら出来るだけ睡(ねむ)るのさ
肌を包むガーゼは白い嘘 甘い羂(わな)
自ら裏切るなら楽をするに限るさ
大人だから小さく唄ふ位 笑ふ位許してね
息が出来る頃迄

氣の果てまで同じ風が馨つたら善い
手にする貴さ 出来ぬ尊さ
覚えた儘 内緒の地圖で雨の中を出掛けやう
背中を湿らすのは赤い疑念 辛い罰
憂き世に居た堪れない悲劇が溢れたとしやう
大人だから今日はまう唄ふ位 笑う位許してね
守るものは護るさ
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