数える

準備はできたかい
閉められない鞄の口
つっかえてるのは
入りきらない思いのたぐい

誰にも媚びずに
誰も取り残さないように
あくまで時間は全てに他人の顔をする

朝もやが蒸発するまでの秒読みをそろそろ始めよう
記憶の微炭酸が抜けないようちゃんとここで蓋を閉めよう

バイバイ言えた数だけ僕らには
新しいハローが用意されると信じて

準備はできたかい
結びきれない靴の紐
ほどけた心じゃろくな場所にもゆけはしないさ

思い出を非常食に心の空腹をやりすごしていこう
記憶の微炭酸を飲み干してしまう頃に
ねぇ、
また会えるかい

バイバイ言えたさみしさが僕らには
また次のハローに出会うパスポートなんだよ 素敵じゃないかい

黙々歩く一人旅はいろんなもの拾っていくだろう
ひとりとひとりで集めたものをふたりで持ち寄れたなら

準備はできたかい
さみしさと手をつないでゆく
君も同じならそれで僕はさみしくなくなる

バイバイ言えた数だけ僕らには
新しいハローが用意されるんだよ
See you next holiday,
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