形見の詩集

淡紅(うすべに)色の スタンドに
はじめて知った 痛む胸
乙女の夢を そのままに
のせて静かに 春は逝く

うつろな指に 採りあげる
かたみの詩は ヴェルレーヌ
儚い恋を 泣かすやら
ほろりと風に 散る花よ

せつない想い 窓に寄せ
ながめる空は いぶし銀
別れの夜を 偲ばせて
にじんで溶けた おぼろ月
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