旅のどこかで

それは春の 雪解けの頃の
冷たい水の 胸のせせらぎ
そんな季節の 変わり目の頃は
誰もそうなの… 大丈夫なの

旅のどこかできっと 気付くことがある
誰もが幸せ 噛みしめて生きていると…

あなたはやさしい その瞳のままで
涙は心の 虹への前触れ

白い産毛の木蓮のように
冬の間に 春は生まれて
知らずしらずに 時が過ぎるのも
哀しい人が 笑顔になるため

旅のどこかできっと 気付くことがある
喜び哀しみ その中で生きていると…

あなたはやさしい その蕾のままで
春の光を 夢見る旅人

旅の荷物は ほんの少しだけでいい
小さな幸せ 携えて生きてゆこう…

あなたはもうすぐ その蕾を咲かせ
春の光に はにかむ旅人
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