龍の雲を得る如し

冥雲を 切り裂いて 霹靂が
山池を撃ち抜く
穿たれた 其の廬
軈て来る 上天の刻が

冴え渡る心に 生命よりも 確かな響き
此の手にそっと 握り締めて放つ 蒼き瞬き

叢雨が 闇を剥く 濡らすのは
熟れし 万骨
點された 其の睛
時は満つ いざ駆けよ大駕

澄み渡る天に 維の血よりも 遥かな兆し
此の手でぐっと 手繰り寄せて放つ 蒼き赫き

刹那に昇る 皇の魂を
今渾ての 輩に分かて
幾度 倒れても 甦る為に

澄み渡る天に 生命よりも 幽かな願い
此の手にずっと 繋ぎ止めて離す あまき羽撃き

刹那に昇る 皇の魂を
今渾ての 輩に分かて
幾度 倒れても 甦る為に

刹那に染める 神鳴る光よ
今渾てを 包み籠んで
折しも雨が 其の泪と成り
渾てを 愁いて 天へ
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