セレナーデ

貴女が好きだった このセレナーデ
室の明り消し 針を置とす
よみがえる想いは 昨日の様に
少年のままの 貴女の瞳
未練じゃないけど
もっと大事に出来たようで
女は夢をみつづけ
男は思い出に酔う
いずれ あうはずはないものなの

今日までつづったわ 想いのすべて
最後の言葉を 今 書き終えた
どこかの窓辺から 季節はずれの
風鈴の音に なぐさめられる
今まで この街に居たのも
貴女が帰ってきそうで
女は淋しい港 男は気まぐれな船
いつか 待ちくたびれてしまうまで
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