プライマリー

春の桜よりも綺麗なものは 君が大きく手を振り 微笑んだとき
夏の太陽よりも熱くなるものは 二人にしか分からない言葉でする会話

瞬きすら惜しい どんな瞬間も僕は見逃したくないんだ
このまま明日がこなきゃいいのに って想う

悲しみが癒えていくように 喜びが色褪せていくことが
何より怖くて 抱きしめる手に力込める
昨日には昨日の僕が 明日には明日の君がいる
だから 今この瞬間を 『永遠』と呼ぼう

秋の味覚よりも美味しいものは 口づけをたぐりよせる 甘い甘い 時間
冬のストーブよりも暖かいものは その胸に耳あて聴く 心臓の鼓動

ひとつになれないからこそ 僕ら 互いに触れて 僕ら 確かめ合える
大袈裟だって笑うかな 君の全てが奇跡だと想う

例えば君の記憶が 僕から抜け落ちても
再び出会って きっとまた君に恋をする
ほとばしる火花のような想いに身をまかせて
二度と味わえない今を ほら 噛み締めるんだ

過去に変わってしまう前に 未来がやってくる前に
目の前の君にありったけの想いを伝えよう

抱きしめているつもりが 抱きしめられていたことに気付いたんだ
そしてまた 僕はこの瞬間も 君に 恋をするんだ
×