男節

一度担(かつ)いだ 苦労の荷物
放り出せるか 半端のままで
男・いのちはヨー 一枚札(ふだ)だ
愚痴をこぼせば 汚点(しみ)になる
えん歌一代ハァーッ 男節

指が触れれば その手を肩に
廻したいのが 人情なのに
憎かないからヨー 始末にこまる
女ごころの ひとしずく
えん歌一代ハァーッ 男節

口はたてまえ 涙は本音
浮世しがらみ 切紙細工(きりかみさいく)
どうせ後へはヨー 引く気はないが
腹にしみるぜ 向い風
えん歌一代ハァーッ 男節
×