ロンドン街便り

レンガの道に白チョークの線路
想い出は時をさかのぼるわ
あなたは十で私は七つ
バブル・ガムふくらます虹色の中
ロマンスが弾けて消えた

アビーロードの酒場の親父さんたちの
パイプへと昔噺ゆれた
ポパイに似てる錯が腕に
船乗りになるんだと あなたって
あの青い瞳を輝やかせてた

ケセラセラって笑ってごらん
スペインの言葉だとママが言う夜
はじめてのキスに泣いてた

急に私が日本へ帰る朝に
渡された銅貨はもう錆びた
ケセラセラって笑ってごらん
人生は一瞬の夢のようだわ
ロンドンの霧深い朝
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