今際の際

幾千分の蹤跡と
咲いて散った孤独と
咲いて散った叫びを

後先無しの窮鳥と
燃えて去った痛みと
燃えて去った地平線

刻め
今際の際
今ここ

刻め
今際の際
杭刺す

生涯の層一層

一進一退の攻防と
泣いた知った強さよ
泣いて知った弱さよ

逆境さえも失敗しりと
恐れ持った生き様
恐れ待った死に際

落ちて
奈落の群れ
束の間

落ちて
奈落の群れ
蹴散らす

風前の真髄と

印刻
毎回の惨事
心血注ぐ挙げ句の幾重

生涯の層一層

刻め
今際の際
今ここ

刻め
今際の際
杭刺す
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