北の酒

俺のためだと 身を退いた
お前のことが 気にかかる
あれから独り ながれ旅
ここはさいはて みなと町
骨の髄まで 染みるぜ
問わず語りの 北の酒

波に浮き寝の 漁火に
おもかげ揺れる 波止場道
あの時あとを 追ってたら
愛の暮らしが あったろに
みれん火がつく 辛口
問わず語りの 北の酒

やけにかもめが 騒ぐから
今夜は雪に なると言う
お店のママの 横顔に
恋しお前を 重ねたよ
こんな俺らを 泣かせる
問わず語りの 北の酒
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