北のひだまり

たばこ一服 ふかせば遠く
線路の向こうに 陽がしずむ
胸の夕暮れに 面影ひとつ
浮かべ見上げる 時刻表
ああ 惚れているんだ 本気で惚れた女(ひと)
苦労をさせる 道づれなんかに できなかったのさ
心に生きる おまえは俺の 北のひだまり

どんな生き方 探してみても
おまえでなければ 埋められぬ
そんな淋しさを 心にしまい
下り列車で 会いに行く
ああ 優しい文字の 手紙の消印は
春夏秋を 越えてきたけれど 待っているだろか
大事なひとさ おまえは俺の 北のひだまり

ああ 惚れているんだ 本気で惚れた女
守ってやれず 泣かせたつぐない させてくれないか
そばにいてくれ おまえは俺の 北のひだまり
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