星の住処

華やかな場所を離れ
旅人になる夢を見る
老いたヘラジカを看取り
夜明け前の舟に乗る

夏の舳先、秋の宵
あなたは何を植えてるの?
「次の春には、、」
などと言う、肩越しの星がもんの凄い

百億の光の雨粒、凄い
今夜はこのままここで眠ろう

ぎゅっと抱きしめるふりして
叩きあう互いの尻
ちゃんと生きているよね、ちゃんと
私たちの悪なりに

星の住処を訪ねて
やせた土地をわけてもらう
種を選り、苗を移し
物語を語り継ぐ

良い場所で、踊るように暮らせたら

ふざけてばかりのフリして
本当は全部わかってる
ちゃんと生きてるよね、ちゃんと
私たちの悪なりに

神様とか魔法、それもいいさと
千年の星明かりにまみれながら
キスを交わし、ケツを叩く愛おしさも
いつまででも

私の種、あなたの苗
物語をさらに繋ぐ
星たちと
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