名も無き花

名前もまだ知らない町
波の音だけ続いている
忘れていた空の色や
海の名前口にすれば

どうしたんだろう?
胸の痛みが涙を誘うよ

春の日に残した言葉が
時を越えまだ傍にいるよ
瞳を閉じたらあの日の様に
変わらずにまだ君が居るよ

逝き場もなく咲いた花が
風に吹かれ空に揺れる
覚えてるはずの君の声が
今は遠く思い出せない…。

どうしてるだろう?
胸の痛みを誰かと癒すの?

夏の海 歩いた砂浜
足跡がまた消えて逝くよ
瞳を閉じてもあの日の夜が
心の奥でずっと響くよ…。
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