さくらのぬくもり

数えきれない二人の思い出
もう振り払うよ
去年あなたと見た桜の花は
指の隙間からこぼれ
一人歩く足元に落ちてゆく

あなたからもらった沢山のぬくもりと
流した涙もやさしさにかえてゆくから

奇跡がもしも今起こるのならば
あなたにありがとうと伝えたいよ
春の風がとてもあたたかくて
まだ小さな背中 押してくれたよ

忘れられたらどんなに楽だろうって
悩んだ分だけ 綺麗に咲き誇る
桜の花は何も言ってはくれないけれど
あの頃を包み込んでくれる

まっすぐな道ばかりじゃないとしても
これからは前に進むため
今までの私にさよなら

奇跡を待ち続けた冬を越えて
新しい自分と歩き出すよ
瞳からこぼれる最後の涙は
あなたを心から愛した証

振り返るたび そこには眩しすぎる面影
ひらひら花散るように もう掴まえられない

奇跡がもしも今起こるのならば
あの頃のようにそっと微笑んでよ
瞳からこぼれる最後の涙は
あなたを心から愛した証

ありがとうさえも言えなかったけれど
繋いだ手のぬくもりを忘れないよ
悲しみ喜びもあなたが教えてくれたことで
私、強くなれたよ
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