濃尾恋歌

伊吹(いぶき)おろしが 刺すよに吹けば
濃尾平野は 冬間近
木曽の流れは 海へと帰る
空よ風よ鳥たちよ 伝えておくれ
私はひとり ひとり待っている

郡上(ぐじょう)踊りで あなたと出逢い
夜明け惜しんだ 夏の夜
白と藍(あい)との 浴衣が揺れた
山よ月よ花たちよ 叶わぬ想い
私は夢を 夢を見ていたの

桜花びら 川面(かわも)に降れば
濃尾平野は 春さなか
霞む山より あなたが遠い
空よ風よ鳥たちよ 教えておくれ
私は生きて 生きてゆけますか
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