果てしないスケッチ

虹が微笑んで町にそびえたら
意味もないのに何故だろう 誇らしげな気分

雪の中走る電車の窓には
温もりのせい曇るガラス 指で“へのへのもへじ”

さあ 世界が描いている
さあ 果てしないスケッチを
さあ 僕らは取り戻す
鮮やかな色のイメージを そして… そして…

月夜の光をバルコニーで浴び
ドビュッシーが五線の上で 想い託すピアノ曲

古い友達が生まれた子供に
授けたのが 美しき夢を込めた名前

さあ 自分も描いている
さあ 果てしないスケッチを
さあ 僕らは気を良くし
ほとばしる線の輪郭を さらに… さらに…

君にはじめて恋をした時
心に留めたボルトがはじけて
胸が赤に染まった

さあ 世界が描いている
さあ 果てしないスケッチを
さあ 僕らは取り戻す
鮮やかな色のイメージを そして…
そして…
今!今! 君と僕はゆくのさ
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