友をたずねて

遠き友を訊ね バスを降りた町は
波の音も間近な 小さなさびれた港
日焼けた笑顔の君は 土地の言葉で話す
君は僕の荷物を みんな両手にかかえてさ
窓を全部開けた 座敷にあぐらをかいて
釣ったばかりの魚を 囲んで昔を語れば
めっきり弱くなったなんて 淋しいことは言うなよ
明日の朝は舟で 島をめぐってみようぜ

もっと長く居ろと 君の家族は言うけど
さよなら友よ 今度は笑顔を土産に来るさ
遠く離れて行くんだね 流れる日々のすき間に
両手を伸ばしてみても 君にはもう届かないよ
君にはもう届かないよ
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