宇宙のトンネル

タクシーだけが 通りすぎる真夜中
空車を探すのも ひと苦労なのよ

バス停から煙あげ 走り去る
終バスの行き先には 赤いランプ

ひとりベンチに座って ちょっと疲れたから
かるく 背伸びとあくび
そして まぶた 閉じる

地下鉄の入り口はね 宇宙につながってるの
誰も知らない私だけの秘密
青く光る惑星はあなた 私は月
夜を照らす ただひとつの光

忙しすぎて すれ違う毎日
守れない約束 返し忘れた本

「どんなに離れていても大丈夫」
そんなこというあなたの顔のぞきこむ

まるで地球の終わりみたいな顔する
あなたはまるで子供
とても愛おしいの

地下鉄の入り口はね 宇宙につながってると
昔 あなたが教えてくれた
雨上がりの街路樹が風に震えてるよ
早くあなたに会いに行きたいよ

夜空見上げると 思うの いつも
この夜は 50億もの木の影
朝は隠れてると

早くあなたにも教えたい 耳元で

地下鉄の入り口はね 宇宙につながってるの
誰も知らない 私だけの秘密
青く光る惑星はあなた 私は月
夜を照らす ただひとつの光

地下鉄の入り口はね 宇宙につながってるよ
いつかあなたとふたりで行こう!
その時には 隠れてる朝を見つけだそう!
そしてふたり 朝日を浴びるのよ
×