京の川

生きるか 死ぬかの 恋をして
女は綺麗に なるんやと
うまいこと 乗せはって
魂抜かれて しもうたわ
泣いて 渡った 高野川
あの日と同じ 顔をして
川が流れる 松ヶ崎

いいのよ 半ぱに 生きるより
抜け殻一枚 身にまとい
空蝉の 巷から
追われて逆さに 吊られても
燃えてあなたと 禁断の
木の実をたべた 罪ならば
うちは受けます 喜んで

割れても末に めぐりあう
加茂川育ちの 女です
あきらめたふりをして
じっくり思案を してますえ
内気装った その裏に
夜叉を隠して 先斗町
川は紅葉の 紅をさす
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