ねぇ、
どんな風に未来を誰かが決められるだろうか?
こんな統計学で導き出しただけの「絶対」を
誰が正しいと言えるだろう?

君が今、涙した。
淡く切ない寄り添った分岐の脈を伝い
流れ行く、それだけの笑えない事実が、明日も巡る、巡る

ねぇ、
どんな風に誰かが誰かを否定出来るだろうか?
そんな統計学で導き出しただけの「絶対」で
何を偶然と呼ぶのだろう?

君が今、ゆらめいた。
淡く、切なく。
降り注ぐ奇跡に業を背負い
やがて咲き、やがて枯れ
散り行く花びらが静かに幕を閉じる──。

君が今、涙した。
細く切ない、つきまとう分岐を脈のように流れ行く
それだけの笑えない事実が、音無く巡る、巡る……

「君のいた光景は、ここに在るよ」と
踏みしめた軌跡の業を背負い
やがて散る、その花を笑ってもいいから
このまま脈を伝う様に流れる
静かに、ただ流れる……
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