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彼女の唄

 
茜さす日は照れど、愛しきを隠す
花霞む玉串、ゆらり
いつもと同じ場所に、ただ風が抜ける
日が溜まる窓辺に、眠る

言葉にも上手く出来ないから、ただ胸が痛い

「安らかに眠る頬に、せめてもの温もりを」
こぼれ落ちる記憶を紡いで
繋ぎ止めてるね 帰る場所をいついつまでも
星に願いを届けるように……

嗚呼「おはよう」「オヤスミ」と、何千と交わし
何万と、その名を呼んだ
その隙間、閉めないで
彼女の通り道
時計の針の下
廊下の先

ねぇ今は、星になって空を駆けられていますか?

「安らかに眠る頬に、せめてもの温もりを」
当たり前が、結わう絆で掴まえていてね
淡い人の世の儚さと、共に重ねた日々の意味を

──百合の花──

眠る夢に、せめてもの「安息を」
たゆみのない「母の恵み」を
巡り来る季節
奇跡
いつかまた会いましょう
星に願いを
想いが届くように