悪党

詐欺師のように優しい
微笑みをうかべて
さよならも残さずに
あんたは消えた

季節(とき)が過ぎ 恋の陽射しも
いつしか色あせたけど
幸せの途中であたし
いまでも待ち続けてる

悪党 憎みながら
あんたを忘れてゆきたいのに
どうして どうしてなの
こんなに大事に想われ
嬉しいでしょう

笑いあった日々しか
思い出せないから
うまく悲しめなくて
心が痛い

泣きながら目覚めた夜明け
窓から洩れる光に
ききわけのない指先が
あんたをまた捜してる

悪党 もうやめてよ
夢にしのびこむズルい真似は
逢いたい ただ逢いたい
このままじゃずっと愛して
しまうからさ

悪党 憎みながら
あんたを忘れてゆきたいのに
どうして どうしてなの
こんなに大事に想われ
嬉しいでしょう

悪党 でも逢いたい
このままじゃずっと愛して
しまうからさ
×