東京終曲 Tokyo

君と別れて僕は石ころになって 蹴っ飛ばされて転がって疲れた
出会えた喜びはいつも一瞬なのに どうして別れの悲しみは永遠なの
僕と別れて君は仕事を辞めて新幹線に乗って郡山へ帰った
車窓から眺めた空は何色だっただろう 君の心の色は何色だったろう
ふたりの夢は空に消えてゆく
ふたりの夢は東京の空に消えてゆく
君はいつも僕の記憶の中で笑っているよ
蝉が鳴いていた夏の日の午後も 雨に濡れて走ったコンビニの帰りも
ふたりを通り過ぎたなんでもない景色が 僕にとってはそれこそが映画のようだよ
僕が歌うことは全部君が僕に教えてくれたものさ
ふたりを通り過ぎたなんでもない毎日が 僕にとってはそれこそが歌になるのさ
ふたりの思い出が空に吸い込まれて
ふたりの思い出が東京の空に吸い込まれて
君はいつも僕の記憶の中で笑っているよ
僕とふたり 世界にひとつだけ 君とふたりだけ
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