道の駅

窓にひとすじ 涙の雨が
バスに揺られて 流れゆく
過ぎたあの日が 忘れられずに
一人訪ねた 山間(やまあい)の町
川を渡れば 見慣れた景色
あなた 追いかけ 道の駅

十六夜(いざよい)の月 見上げてごらん
欠けているから いいんだよ
夜空指さす 横顔見つめ
肩で甘えて 指からませた
二人を包む やさしい風が
あの日 吹いてた 道の駅

樹々の香りを 胸いっぱいに
誘い込むよな 秋の風
好きになるほど 苦しくなって
遠回りした あなたへの愛
橋を渡れば ほら 故郷(ふるさと)が
きっと 待ってる 道の駅
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