最後のとりで

ウケをねらったいつもの 冗談と思った
まさかこの私より 先に嫁(ゆ)くなんて

卒業レポートも 誰より遅れたじゃない
不安なときにはいつも ホッとさせてくれてたのに

あなたは最後のとりでだと 思っていたのよ
あなたはまだまだ一人だと 思っていたのに

いつもの調子で 茶化してみたのは
想い出あふれて 言葉にならなかったから

ほかの友達には 話せはしないことも
夜中の長電話 あなただけは聞いてくれてた

あなたは最後のとりでだと 思っていたのよ
あなたがいたから私は 元気でいられたの

あなたは最後のとりでだと 思っていたけど
本当によかったね私も うれしくなってきた

いつでもほんとは ずっとわかってた
ぶっきらぼうなあなたの やさしさすべてを

こんどは照れずに オメデトウと言える
いままでで一番 キレイな笑顔見たいから

あなたは最後のとりでだと 思っていたけど
本当によかったね私も うれしくなってきた

あなたは最後のとりでだと 思っていたのよ
いつかは私もあなたを きっと驚かせたい
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