兄貴

三社祭(さんじゃまつり)で もまれた男
御輿かつぎに 今年は帰る
華の浅草 ぐらしだが
道産子気質(かたぎ)を わすれない
すごい兄貴だよ 祭りよ早く来い

船も漁場も おまえに遣(や)ると
体ひとつで 夜汽車に乗った
すきなイカ刺 アワビ丼
ご馳走たらふく 呑ませたい
おやじ おふくろが 自慢の兄弟さ

北の大地の 北海道は
義理も人情も 変っちゃいない
森の社(やしろ)に 幟(はた)たてて
どどんと太鼓を 打ち鳴らす
稽古まっさかり 兄貴よ聞こえるか

墨田 大川 桜の春に
のせてもらった あの船遊び
みやげなんにも なくていい
やん衆仲間が 待ってるぜ
俺の兄貴だよ 彼女もつれて来い
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