灯影の兄妹

暗い灯影に さしうつむいて
夜毎やつれる 横顔いとし
むくな心を だまして逃げた
あんな男が
あゝ 何故忘られぬ

同じふところ 子守の唄を
聞いて育った 兄ではないか
わけておくれよ お前の悩み
じっと黙って
あゝ 見ている辛さ

胸に刻んだ 面影ならば
消せと責めても そりゃ無理だろな
判る判るぜ 何にも言うな
せめて一緒に
あゝ 泣こうじゃないか
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