あばれ天竜

あばれ天竜 飛沫に濡れて
旅に行(ゆ)くのも 男のさだめ
泣くな深山(みやま)の 紅(べに)つつじ
伊那の七谷(ななたに) 俺(おい)らの故郷(こきょう)
なんで捨てよか 恋の花

秋葉火祭り 近づく頃は
風の寒さが こころに沁みる
おやじ達者か おふくろは
知らぬ他国の 片割れ月に
今日も詫びてる 親不孝

川は流れて 遠州灘に
行方知れない 俺(おい)らの旅路
明日(あす)は木曽路か 信濃路か
茜色した 西空みれば
落葉しぐれが 肩に降る
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