ベイシティを流れて

おまえのことを忘れたふりをする 一羽の鳥
流れてゆく海沿いを なぜだかは わかっているけど
暮らしに疲れていたけれど あせた微笑みがあった
愛に疲れているものと 勝手に思ったあの日
おまえがなつかしくて 海を見る ここもベイシティ

カモメよ白くきれいにたくましく 生きる鳥
かろやかに舞う姿は やっぱり おまえに似ている
暮らしに疲れていたけれど 一人震えるおまえを
こんな愛し方しかできない 自分が嫌になって
一人で少し酔って 振り向けば ここもベイシティ

愛するままに生きている いとしい微笑みがあった
男は愛に生きられないと 言ってみたかっただけ
今頃気付いている 旅人さ ここもベイシティ
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