愛の木

ふるえている赤い果実 この胸にこぼれ落ちた
真珠のように白い乳房 燃える色に染めあげた

はじめての愛の木 ひそやかに芽生えた
はじめての愛の木 ひそやかに芽生えた

風の中に旅立つ朝に 見上げる空から涙が落ちた
閉じられた部屋の窓に 残された白い花

悲しみの愛の木 ひたすらに祈った
悲しみの愛の木 ひたすらに祈った

季節はめぐり いくども春を
見つめて愛の木 大きくなった

大空に葉を広げ 幾年も生き続けた
果てしもなく広がる夢と 叶わずにやぶれた想い

ふるえてる愛の木 迷わずに愛の木
呼びかける愛の木 忘れない愛の木

ゆらゆら 空の旅人
届けてよ 愛の木の歌
いつまでも待っています
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